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【フランス】パリの移民問題

公開日: : 意見, 旅行,

パリに行って来ました。

バルセロナからTGVというフランスの高速列車に乗って来たのですが、駅を出て待っていたのは怪しげな黒人の集団。物を売っていたり観光客っぽい人に声をかけていたり。場所が地下だったので暗さもあり、さらに夜の8時ごろだったので非常に怖かったです。その後地下鉄で予約していたホステルまで向かったのですが、辿り着くまでにも怪しげな人たちをたくさん見ました。
ホステルについてホッと一息、次の日はバスティーユ広場、セーヌ川、ルーブル美術館のあたりをウロウロしました。こっちは一転してお洒落な人や綺麗なお店、綺麗な景色が広がっていました。
ある程度フランスの様子は知っているつもりでしたが、実際に見てみると豊かな地区と貧しい地区の差は予想以上に激しいものでした。僕がフランス語が出来ないことからくる不安もあるのでしょうが^^;
というわけで少々前置きが長くなりましたが、今回はフランス特にパリの移民問題について書いてみます。

【フランスの移民受け入れ】
第二次世界大戦以降、世界各地から大量の移民がヨーロッパに入ってきました。ヨーロッパ各国としても戦後の経済復興のために労働力が欲しかったのでこれを大々的に受け入れました。フランスももちろんその一員です。そして大量の移民がパリにやってくるわけです。
パリの中心地は伝統的な街並みを残すため建物の新築や改修に規制をかけています。ゆえに中心部には移民を受け入れるほどの容量はなく、基本的に皆郊外に住むことになります。
ここで裕福な中心部と収入の低い移民地区という区別ができてしまいます。また彼らは言語の上で不便があるため、若い世代も学校には行けても高学歴を得ることができず、それ故に安定的な職を得ることが出来ません。
またフランスという国は自らの文化を大切にする国であるため、フランス国民には高度なフランス語運用能力と「自由、平等、博愛」の精神への深い理解を求めます。なのでフランスに定住しながらフランス語があまりできない者、自らの文化を固持する者には非常に厳しい視線が向けられます。
このようにしてパリの移民は街の端に追いやられ、差別的な地位に陥ってしまうのです。

【問題の根源】
以上が僕が知る限りでの現状ですが、一体どこに問題があるのでしょう?移民への扱いが酷いという点で国側の問題とも見れますが、現在全ての移民を手厚くもてなすほどフランスに余裕がないのも事実です。移民の側としては熱心に勉強すれば良いじゃないかという批判がありますが、生きるためには金を稼がなくてはならないため、学業に費やす余裕がない人が大半です。根本的には移民たちの国が安定すれば良いのですが、特に中東地域ではそれも難しいです。
問題というのは根本を見つければ解決は難しくないのですが、このように原因が多岐にわたるものは解決が非常に難しいです。下手に方策を打つと問題が悪化する可能性もあります。詳しくはわかりませんが昨年パリで起きたテロもその1パターンであるように思えます。
さて、フランスはこのような状況にありますが、日本はどうなのでしょう。移民や難民の受け入れ総数をみれば日本はフランスに比べて圧倒的に低いです。しかしだからこそ今の安全な日本が維持できています。もし日本もこういった外国人を大量に受け入れれば、東京もパリのようになってしまう可能性があります。移民で来た人たちを迫害してしまう可能性があるのです。
ただ、外国で迫害を受けて困っているものたちを放っておくことは、国際社会の一員として無責任でもあります。日本人への同化を促すのか、それとも多文化共生社会を目指していくのか、フランスの状況を一つの教訓に考えていく必要があります。

【おわりに】

今回は少し長くなりましたが自分なりにパリの移民問題をまとめてみました。もちろんここに書いたことが全てではなく、またヨーロッパでも他の国では状況が異なってきます。幸い今回の旅行でオランダ、ドイツ、ポーランドにも行けるのでまた移民問題を見極めてきます。

ちなみに以前読んだ『ヨーロッパとイスラーム』(内藤正典、岩波新書、2004)という本にヨーロッパの移民問題について詳しく簡潔に書かれているので、是非読んでみてください(^o^)/

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