アイデンティティの問題
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みなさんお久しぶりです。
久しぶりの更新になりました。
いつも電車中とか歩いている時にふと考えるようなことも、ブログに書いていくことにしました。最初は書評ブログのつもりでしたが、書評を書くのは非常にエネルギーがいるので、それだけではなく自分の思想もこれからは書いていきたいと思います!(思いついたことを書いていくので、時に論理が破綻している可能性もあります)
さて、では今日の話ですが、現在の世の中におけるにおける「アイデンティティ」の問題についてです。
このブログを見てくれている(ありがとうございます!)方々の多くは日本の方だと思います。なのでもしかしたらあまりピンとこないかもしれないのですが、世の中には結構複雑なアイデンティティを持った人たちがいます。多民族国家の代表であるアメリカを始め、多くの場所で「◯◯国の国民ではあるものの、文化的には◯◯国ではない」といった人たちが見られます。
文化が違う国でもちゃんと生活出来るだろ、と言うのは簡単なのですが中々そうはいきません。例えば日本には結構な数の日本と中国のハーフがいます。そういった人たち、結構苦労しているようで、特に小学校や中学校では親が日本人じゃないからということで虐められたりすることもあります。
他にはヨーロッパで多い例になりますが、難民や移民でEUの国に移住してきたものの、移住先の人たちに文化的に受け入れられずある種の差別された状態で生活している人たちもいます。パリの郊外とかブリュッセルの郊外とかが有名ですね。
こういった風に血統や育った文化など、個人の努力ではどうしようもできない要素によって虐げられるというのは非常に辛いものがあります。自分は一体何者なのだろう。そういった悩みを持ってしまいます。一部の人たちは積もりに積もった悩みが爆発し、テロ行為に至ります。最近、パリやブリュッセルで起きたテロもそういった差別を受けてきた人たちが実行犯になったと言われています。
ともかく程度の差はあれ、自分のアイデンティティに悩みを持っている人は少なくないと思います。国境の移動が簡単になっている世界の中で、こういった人たちはドンドン増えていくでしょう。日本でも、もし移民を今まで以上に受け入れるようになれば、無関係とは言えない問題になってきます。
アイデンティティは一人一人違って然るべきです。そういったことを意識して、不当な扱いを受ける人が少なくなっていくと良いですね。
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