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映画「アラビアのロレンスをみて」

公開日: : 最終更新日:2014/08/10 映画

皆さんこんにちは

「三民主義を読んで」の更新はひとまず置いて、今回は先日見た映画「アラビアのロレンス」について書きたいと思います。

大学の講義、特にイスラム関係の講義で度々触れられたこの映画、いつか見よういつか見ようと思っていましたが、春休みになってようやく見ることができました。

まず素直な感想としてこの映画、とても長いです。なんと3時間40分!19:00過ぎから見ていたのですが、終わったころはもう23:00近くになっていました(^_^;)。また、映画全体でBGMの使用を極力避けている印象を受け、実在の人物の行動をドキュメンタリー風に描いた映画だということを実感しました。

さて、この映画は第一次世界大戦時のアラビアを舞台としたノンフィクション映画です。
【要約】
主人公のトーマス・エドワード・ロレンス(実在した人物)という変わり者のイギリス将校が、オスマン帝国からの独立を指揮するファイサル(スンナ派、ムハンマドやアリーの血統のハーシム家)と会見して、イギリスへの協力を取り付ける任務のため、アラビアへ渡たった。アラビアに渡った後、ロレンスは次第に砂漠とアラビアに魅せられる。オスマン帝国への反撃のために、アラブ人(ベドウィン)を引き連れて砂漠をわたり、戦っていく中でロレンスは全アラブ民族の団結・独立を望むようになったのだ。
しかし、ロレンスの考えとは裏腹に、イギリスはかの有名なサイクス・ピコ協定でフランスとアラブ分割を画策していた。これを知らされ、ダマスカス侵攻の指揮に任命させられたロレンスは、アラブを引き連れイギリス軍よりも先にダマスカスに到着し、アラブ国民議会を開く。しかし、アラブの部族同士の主張が対立し収集がつかなくなり、さらには電気や水道も止まってしまった。この状況の中では、傷ついた戦士の治療などできず、病院は地獄のような様相を示す。そして最終的ダマスカスの管理はにイギリスの手に委ねられ、アラブ人たちは砂漠へと帰っていった。対してロレンスは、議会が成功できずアラブ人に嫌気がさし、自ら本国へと帰還する。
【要約終わり】

 

 

以上、簡単な要約を書いたのですが、何しろこの映画、4時間近くにわたる大作なので一概に語ることなど不可能ですorz。

アラブ人を率いたロレンスの心の葛藤、映画内でうごめくイギリスの画策、対立する部族たち…等等。あらゆる点が作り込まれていますね~。ネットで感想を検索すると非常に多くの人があらゆる観点から感想が書かれています。

そこで、今回は「アラブ部族の対立」についてから考えて見たいと思います。
先ほど要約にも書いたのですが、アラブ人による国民議会は失敗に終わりました。厳しい環境の中に部族単位で生きる彼らにとって、妥協による合意等到底できるものではないのです。心なしか現在のリビアの状況に似ていますね・・・

結局議会制民主主義というのは、運用者(国)の状況に依っているのということを痛感します。ただ、彼らが民主主義を運用できないからといって、未開若しくは劣っていると考えることはできません。私たちがベドウィン(砂漠の遊牧民)の生活ができないように、彼らとって民主主義は慣れないもので、失敗するのも仕方がないのです。

しかし、ある程度完成された民主主義を伝えたい気持ちもあり、中々もどかしいですね。ただこの考え方自体も、自己中心的な考え方になってしまいます。
うーん、むずかしい(´-ω-`)

他者の文化を尊重するということも、ヘタをすれば「尊重=同情、哀れみ、強者からの目線」みたいなことにもなってしまいますし。映画内で対立する部族をみて、民主主義、資本主義に生きる私たちは、無駄な争い、異常なものと見えてしまうのでしょう。彼らにとってはそれが常識であるのに...

いや~、現在『オリエンタリズム』という本を読みすすめているがゆえに、どうしても西洋中心的考えへの批判につながってしまいますね~。難しいテーマです。

というわけでまだ色々と考えたのですが、書くのも疲れたので(笑)ここで終わりにしたいと思います。
「アラビアのロレンス」は様々な視点から様々な方向に思考を巡らせることのできる「名作」です。よかったら鑑賞してみてください(^-^)

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